立雛の顔描き

10月に入ってすっかり秋らしくなり、
制作にも力の入る季節となってきました。

立雛用のセッティング

ということで、ここ2日間は家族も近寄らない
秘密の部屋(!)でひとり孤独に「立雛」の顔描き・・・

まず「目」から・・・

数日前から心を落ち着け、まずは「目」から・・・
今回描いている分は行き先が決まっているものが多く、
いつも以上に緊張します・・・

「眉」を描いて・・・

1日かけて「目」を描いたら、
墨の調子を見ながら次の日には「眉」を・・・

5組が限界・・・

どうしても自然光の方が仕事がしやすい私。
集中できるのは「1日7時間」が限界。
あとは「口」を描けば完成です!

立雛について詳しくは「こちら」をご覧ください。

二条城二の丸御殿

人気の「唐門」

国宝・二条城二の丸御殿大広間の
時代風俗人形復元新調からちょうど半年。
来週の皇太子殿下御来城にあわせて、
メンテナンスを兼ね、点検に行ってきました。

大広間の「時代風俗人形」

日もすっかり短くなり、閉城後の大広間は幻想的な雰囲気。
お色直しも無事終え準備万端、ひと安心です。

ぜひご来城ください!

ちなみに150年前(西暦1867年)の10月13日は
この二条城大広間で「大政奉還」の意向が発表された記念すべき日。
二条城ではその記念すべき日に合わせて、
13日(金)から22日(日)までライトアップが行われます。
ぜひご来城ください!

桐の木

運動会!

制作工程についてお話しする時によくする、
「桐の木は柔らかく、彫るのには向かないが、
後から塗る胡粉の吸着性や膠との相性を考えて、
あえて彫りにくい桐の木を使っている」という話。

光る「彫り跡」

確かに桐の木は柔らかいものが多いのですが、
中には硬いものもあります。
そんな硬い木は衣装を着せない人形を作る時に最適。
現在彫っているのは、父の作品になる小さめの人形。
まるで「檜」を彫っているような感覚。
彫り跡がきれいに出るので、うれしくなって記念撮影。

大活躍の「七輪」

今回の話とはまったく関係ない「七輪」。
いよいよ「食欲の秋」ということで、休みの日には大活躍!
しかも今日は次男の運動会。誰に似たのか(?)学年最速。
「がんばったご褒美に」を口実に、今日も登場の予定です。

講演会のお知らせ

二条城・東大手門

いきなりですが、お知らせです。
来月11日(水)、世界遺産・二条城におきまして、
父・久重の講演会が開催されます。

ぜひご参加ください!

京都府神社庁と京都市が主催される「日本文化セミナー」での講演。
タイトルは「御所人形の技 – 大政奉還の人形はこうしてつくられた -」。

二の丸御殿大広間

今年は「大政奉還」から150年となる節目の年。
その記念すべき年に依頼された大仕事
国宝・二の丸御殿に展示されている時代風俗人形の制作と
修理復元にまつわるお話をさせていただく予定です。

お時間ございましたら、ぜひご参加ください。

虚空蔵 法輪寺

以前にも何度か書いている(
嵐山にある「十三まいり」で有名な法輪寺さん。

法輪寺山門

今年も9月9日に行われる「重陽の節会」に合わせ、
十世久重作の「菊慈童」の着付けと片付けに行ってきました。

智恵と技藝上達の仏様として知られる法輪寺さんは
和銅6年(713年)の創建以来、
なんと千三百年以上(!)の歴史を誇るすごいお寺。

左に比叡山、右には京都タワー!

いつもながら境内横の舞台からの眺めは絶景!
嵐山散策の折にはぜひおまいりください。

胡粉塗り

秋の空

9月に入ってすっかり秋の気配。
空も秋らしい感じになってきました。

地塗り中!

この時期は「胡粉塗り」には絶好の季節。
秋の目標に向け、家の庭でも塗ってます!

虎屋の「宇治金時」(小)

夏の終わりに息子達には内緒で「虎屋菓寮」へ。
いつ来ても何を食べても、さすがのおいしさ。
今年の春はお世話になりました!( 関連記事