面相筆

筆については「制作工程 ⑦」で少しふれましたが、
父子展を前に、思い切って筆を替えました。

面相筆いろいろ

といっても本当に微妙な変更です。
ただその少しの違いが非常に大きく、
今までと同じ線がすっと楽に描けるようになるのです。

筆は毛の種類はもちろん、「軸の太さ」、「筆鋒の長さ」など、
さまざまな要素で使用感がまったく違ってきます。

重要な筆先

今回はいろいろ試す中での偶然の発見でしたが、
この先、気分よく顔が描けそうです。大満足。

立雛の頭(かしら) ③

先日、「立雛の頭(かしら) ①」と「」で紹介した立雛の頭。
ようやく顔を描きました。

顔描き完了!

写真でもわかると思いますが、ひとつひとつ表情が違います。

毎日顔を描く職人さんと違い、私は年に数回しか顔を描きません。
ですので、同じ時に描いたものでも人形の表情は微妙に違ってきます。

それぞれ個性を持った頭は髪付けの後、雰囲気を見てペアを組んでいきます。
いわば「お見合い」のようなもの。
「これはこれ」、「この人にはこれ」、とやっていると
不思議なことに必ずお似合いの組み合わせがみつかります。

完成まであと少し。
緊張する「顔描き」が済んだあとの楽しい時間です。
来月の展覧会には5種類の立雛を出品する予定です。

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