粗彫り

今日は6月6日。
古くから「習い事を始めるのに最適の日」とされている日です。
一応「何か始める事はないかな?」と探してはみましたが・・・(笑)

基本中の基本「粗彫り」

特に急ぐ用事がない時にはとにかく「粗彫り」。
人形制作の「基本中の基本」です!

裂地選び

秋の展覧会(詳細後日)に向け、制作はますますペースアップ。
今週は出品する人形の衣装の裂地選びを行いました。

裂地いろいろ

裂地のストックはたくさんあるのですが、
それぞれの表情や身長に合うモノを選び出すのはなかなか大変・・・

いい表情!

縫い込み方や光の当たり具合によって表情が変わるのが金襴地の特長。
反物の状態から縫い上がった姿を想像しながら喧々諤々・・・
すんなり決めるつもりが5時間もかかりましたが、
最後は全員(私・妻・妹)納得。
いい選考会でした!(笑)

大事な「上彫り」

いよいよ8月に入りました。
秋の展覧会(詳細後日)に向け、
すでに数点は「胡粉塗り」に入っているのですが、
天日に乾かしている時間を利用して「彫る」方も進めています。

「彫り」の最終段階

胡粉を塗り終えたら彫り・・・乾いた頃にまた塗り・・・と、
集中していると切り替えがむずかしい時もありますが、
違う工程をはさむことで見えてくることもあります。
この人形の場合は両手の大きさを少し調整することに・・・

抜群の安定感!

ちょっと変わったのがわかるでしょうか?
これでようやく「上彫り」が完了。
胡粉を塗ると少しだけですが厚みが出るので、
その分を考慮して進めていくのがポイントです(笑)

「パワーグリップ」

話は変わりますが、
東急ハンズでお試し購入した彫刻刀「パワーグリップ」。
商品名に釣られたのですが(笑)抜群の切れ味で驚きました!

詳しい制作法については「御所人形の制作法」をお読みください。

「粗彫り」の季節

素材である「桐」の木

何度となくお知らせしていたドキュメンタリー番組の撮影ですが、
インタビューシーンを撮り終え、今週ようやくクランクアップしました。
これから編集に入り、秋には放送予定。
放送日等が決まればまたここでお知らせします。

一刀両断!(笑)

さて本業(?)の制作の方はいよいよペースアップ。
秋の展覧会(詳細後日)に向け「彫る」工程の真っ最中です。

「上彫り」中の人形

素材である桐の木を鋸で切り出し「粗彫り」から「上彫り」へ。
基本でありながらも非常に重要な工程。
慎重かつ大胆に進めていきます!

平成最後の・・・

いよいよ「平成最後の日」となりました。
今まで「平成」という時代を意識することはありませんでしたが、
思えば高校3年生から現在までの激動(?)の30年間。
これを機会に今日1日「平成」をじっくり振り返ってみたいと思います。

精神統一・・・

ところでここ数日「平成最後の顔描き」に没頭していました。

まずは「目」から・・・

2体の作品の顔を3日がかりで描き上げたのですが、
「平成最後」という思いを抱きながらの特別な時間となりました。

緊張する「口」・・・

自分で言うのもなんですが「いい顔」が描けたと思います。
スッキリした気分で「平成」を終え、明日からいよいよ「令和」。
今後ともよろしくお願いいたします。

上塗り前の・・・

新元号も「令和」と決まり、
いよいよ「平成」も終わりが近付いてきました。
その平成中か令和改元後すぐの完成を目指している作品達。
前々回の日記に胡粉の地塗り中の写真をアップしましたが、
その地塗りの後に行なう上塗り前の大事な工程が「切る」工程です。

「切る」

実は人形の顔のパーツの位置や大きさは
木彫の段階ですでに決まっており、
この時点ではもう変更できないのですが、
微妙な表情をつけるために目や鼻、さらに口を少し切り出します。

ほっとひと息・・・

繊細な「切る」工程を無事に終え、ほっとひと息・・・
このあと胡粉の上塗りが済むと、いよいよ「顔描き」です!