打ち合わせで、世界文化遺産「二条城」へ。
国宝・二の丸御殿では曽祖父の仕事をひさしぶりに目にしました。
それにしてもさすが人気の観光スポット。
どちらを見渡しても、人がいっぱいです!
突然ですが、展覧会のお知らせです。
今日13日(月)から17日(金)まで、
祇園町南側の「空 鍵屋」にて
「マシュラベーヤの家具達」展が開催されます。
この展覧会を主催される「Nefer Gallery」(ネフェルギャラリー)さんは
エジプトを中心にレバノンやイエメンなどの中東、
またその近隣諸国の伝統技法を用いた手作り品を紹介されており、
さらにその収益の一部を毎年、エジプトの火傷施設や教育施設、
恵まれない貧しい子供や女性達へ届ける支援活動を続けておられます。
今回の展覧会ではエジプトやシリアに伝わる伝統工芸、
細やかな「マシュラベーヤ」の細工に、
人気の木工作家・佃眞吾さんによる創作が加わった小さな家具など、
素晴らしい作品が展示される予定です。
ぜひご高覧ください!
また本展と連動し、会場向かい「ZEN」2Fの「昂KYOTO」では
「佃眞吾」展が開催されます。
こちらも併せて、ぜひお立ち寄りください。
先日お知らせした秋の箱根での展覧会と
来春の東京での展覧会に向け「粗彫り」を進めています。
自分の作品、父の作品とも「粗彫り」は建一の仕事。
次の段階「上彫り」に入るまでは地味な工程なので、
写真を撮るまでもないと思っていたのですが、
ふと思いつき、作品を寝かせて記念撮影。
底に小さな「穴」があいています。
伊東家の御所人形は「木彫りであること」が大前提ですが、
実は彫っている途中に一旦作品を半分に割り、
中を刳り貫く工程を入れています。
この「穴」は作品完成後も内部に空気を循環させるためのもの。
四季の気候の変化にも対応し、
ひびが入らないようにと、江戸時代から続けてきた大事な工程。
何代にも渡り、受け継がれてきたこだわりの部分です。
この他にも伊東家の人形制作には様々な創意工夫が加えられています。
詳しい制作工程については「御所人形の制作法」をぜひお読みください。