紙貼りに使う和紙

先日「紙貼り」について書きましたが、
今回は紙貼りに使用している和紙をご紹介します。

現在伊東家で使用しているのは
土地の登記簿と思われる公文書(笑)で、
よく見ると「明治十八年」の記載があります。

「紙貼り」に使う和紙

粘りがあって糊がよくなじみ、
人形の曲線にも柔軟にフィットしてくれる古い和紙は
伊東家の制作に欠かせない重要な材料・・・

ちなみにこの古い和紙。
いずれなくなってしまうものですが、
10年ほど前にご縁あって大量に入手。
おそらく百年先までは安泰です(笑)

令和3年度 洛趣会展

突然ですがおしらせです。
毎年11月3日と4日に開催される「洛趣会展」ですが、
昨年に続き今年も新型コロナウイルスの影響で
開催を見送ることとなりました。

開催中止のおしらせ

この「洛趣会展」は昭和三年の初開催以来、
次回で88回目の開催を迎える歴史ある展覧会。

洛趣会同人

第6波を心配する声はあるものの
感染者数は全国的に大幅な減少傾向となり、
ようやくウイルス騒動も落ち着いてきたように思います。
来年こそは無事開催できることを願っております。

カメラ三昧!

タイトルだけだとカメラが趣味のようですが、
そういうわけではありません(笑)
この1週間は取材に撮影、さらに収録・・・と
ひたすらカメラと向き合う日々を過ごしていました。

収録!

制作工程の収録と取材・・・

撮影!

月刊誌に掲載していただく作品の撮影・・・

ウェブ授業!

ウェブ授業の動画収録・・・

生放送!

生放送への出演・・・とまるで芸能人並みの活躍(笑)
と冗談はともかく、お声がけくださる方々には心から感謝!

このコロナ禍とデジタル技術の進化で生活様式はもちろん、
文化芸術を取り巻く環境も大きく変化しているように感じます。
これからも様々な手段で情報発信していきたいと思います。

秋季展覧会のおしらせ

全都道府県における緊急事態宣言もすべて解除され、
新型コロナウイルス騒動も収束に向かいそうな兆しが・・・

美術館の数寄屋門

さて伊東久重美術館(静岡県駿河平)では
10月23日(土)から11月28日(日)まで、
秋季展覧会が開催されます。

2021 秋季展覧会

本展覧会は各日各時間帯を1組限定の完全予約制とするなど、
新型コロナウイルス対策には最大の注意を払っての開催となります。
ぜひご来館ください!

紙貼り

力強く踏ん張った姿が自慢のこの作品。
胡粉の地塗り前に胡粉の馴染みをよくするため、
古い和紙(今回は明治十八年のもの)を貼りました。

踏ん張ってます!

朝夕涼しくなり、いよいよ胡粉塗りのシーズン到来。
ここから工程は「彫る」から「塗る」に入っていきます。

秋学期開始!

同志社女子大学での講師生活も今年で7年目。
いよいよ今週から秋学期授業が始まりました。

D.W.C.L.A.

授業名は「京都の文化A」。
サブタイトルが「御所人形師と学ぶ 京都と人形の魅力」。
実はこのサブタイトルは何年か前の受講生が考えてくれたのですが、
授業の内容が的確に表現されておりすごく気に入っています(笑)

今から収録!

今学期の受講者数は約190名!
コロナウイルス感染予防の観点から
教室の収容人数の関係で遠隔授業となってしまいましたが、
人形について、さらに京都の歴史や文化について、
楽しんで学んでもらえるようがんばりたいと思います。