「粗彫り」の季節

素材である「桐」の木

何度となくお知らせしていたドキュメンタリー番組の撮影ですが、
インタビューシーンを撮り終え、今週ようやくクランクアップしました。
これから編集に入り、秋には放送予定。
放送日等が決まればまたここでお知らせします。

一刀両断!(笑)

さて本業(?)の制作の方はいよいよペースアップ。
秋の展覧会(詳細後日)に向け「彫る」工程の真っ最中です。

「上彫り」中の人形

素材である桐の木を鋸で切り出し「粗彫り」から「上彫り」へ。
基本でありながらも非常に重要な工程。
慎重かつ大胆に進めていきます!

春学期授業!

6月も下旬となり京都ではいよいよ祇園祭が気になりだす頃・・・
それはともかく今年で5年目となる同志社女子大学での春学期授業も
早いもので3分の2が過ぎました。

長いエスカレーター!

着任当初は震えながら乗っていたエスカレーターにも最近は慣れ、
今では写真を撮る余裕も・・・(笑)

満員の大教室!

女子大生の視線を前方に引き付け後方から撮影!
教室を埋めつくす265名の女子大生の迫力は・・・(笑)
オヤジギャグ連発の変な授業ですが、
京都について、人形について、
少しでも興味を持つきっかけになってくれたらうれしいです。

 

続々・テレビの撮影

ずいぶん前にここでも書いた(
伊東家の仕事を追うドキュメンタリー番組の制作。
何もご報告しないまま
かなり日が経ってしまいましたが、
まだ撮影は続いています!(笑)

準備万端!

最初の撮影から1年3か月。
いよいよ制作工程の撮影に入りました。
実はこのシーンだけでも3日がかりの長丁場・・・

撮影中!

ただ、この制作工程の撮影が終われば一段落。
あとは仕上げのインタビューを撮り、秋頃には完成予定とのこと。
放送日等が決まればまたここでお知らせします。

材料の確保

数ある人形の中でも「最高の格式」を持つとされる御所人形。
現代の美意識にも通じる「三頭身」の体形と
その透き通るような「白い肌」が人気の秘密ですが、
実はその外観上の特徴を満たすだけでは本当の御所人形とは言えません。

庄五郎(建一時)作 木彫御所人形「明」

本来、御所人形は江戸時代より「木彫法」によって制作されるものでした。
ここでも何度か書いていますが素材は「桐の木」。
最近は他の材料を用いて作られている物もあるようですが、
伊東家では江戸時代より「木彫法」による人形制作を続けています。

国産の「桐」!

ということで先日、大事な素材である「桐の木」の買い付けに某所へ。
温暖化の問題もあり国産のいいものが入手しづらい現況ですが、
この日も素晴らしい材料を確保することができました!
関係各位のご厚意に心から感謝申し上げます。

いよいよ6月!

早いもので今日から6月。
ということは「令和」になって1か月。
あとひと月で今年も半分が・・・

庄五郎(建一時)作「ちびたま」

というような考え方は自分を焦らせるだけ(笑)
気候のいいこの時期は制作には絶好の季節。
秋の展覧会に向け、心穏やかに制作に励みたいと思います!