愛宕山千日詣

7月31日は嵯峨の工房近くの愛宕山の千日詣。
この日の夜から1日早朝にかけて参拝すると
千日分の火伏・防火の御利益があるということで、
毎年多くの参拝者が訪れます。

お助け棒

特に子供は3歳になるまでにお詣りすると
一生火事にあわないといわれています。
二人の息子のため、3年前と7年前にお詣りしました。

長刀鉾「和泉小次郎親衡」像 披露

長刀鉾「和泉小次郎親衡」像の披露の様子が新聞各紙に掲載されています。

古都の風 長刀鉾の人形 歩みに感慨 (読売新聞)
戦いに無常・・・の鎌倉武士、親衡像を修復 祇園祭・長刀鉾 (産経新聞)
天井彩る緋色鮮やか 長刀鉾 「二十八宿図」を全面補修 (京都新聞)

いよいよ明日17日は山鉾巡行。
天気はよさそうですが・・・
めちゃめちゃ暑いです!

月鉾稚児人形「於菟麿」

今回も祇園祭の話題です。
四条新町にある月鉾はその装飾の豪華さから「動く美術館」と言われ、
また何といっても鉾頭の月の形から女性に抜群の人気を誇っています。

祇園祭月鉾

実はその月鉾の稚児人形「於菟麿」(おとまろ)は九世久重の作です。
数ある山鉾の稚児人形の中でも最高の「美男子」と称される
「於菟麿」は九世久重によって明治45年(1912)に制作されました。

九世久重作 月鉾「於菟麿」

先日お目にかかった鉾町の方によると
この「於菟麿」もそろそろ修復の時期かということでした。
数えれば今年は九世久重制作の年からちょうど100年。
やはりなにか不思議な縁を感じます。

宵山の月鉾

山鉾巡行まであと十日となりました。
今年も巡行の無事を祈っています。

ちなみに九世久重は昭和天皇の御大典にあたり
香淳皇后の依頼を受け、昭和3年(1928)に九世久重作 「洋装市松人形」
このような珍しい洋装の市松人形を制作しています。

長刀鉾「和泉小次郎親衡」像2

昨日、お預りしていた
祇園祭長刀鉾守護神「和泉小次郎親衡」像をお納めしました。

シャイな和泉小次郎親衡

27年ぶりにやってきた「親衡」像は思ったより損傷が激しく、
表面の胡粉をすべて剥がしての大がかりな修復となりました。

きれいになった和泉小次郎親衡

次、うちに戻ってこられるのはいつのことかわかりませんが、
修復の技術は次の世代にも必ず伝承していきたいと思っています。

去っていく和泉小次郎親衡

繰り返しになりますが「親衡」像は

長刀鉾天王台

に飾られています。