長刀鉾「花天冠」修復

昨日(6月20日)の京都新聞夕刊に、
祇園祭長刀鉾の「花天冠」修復の記事が掲載されました。

昨日の京都新聞夕刊

早いもので6月も20日を過ぎ、いよいよ祇園祭も近づいてきました。
祇園祭と伊東家のご縁についてはここでも何度か書いていますので、
また近いうちに整理して、お読みいただけるようにしたいと思います。

続「粗彫り」

次の目標に向け、
ここ最近はひたすら「彫る」毎日。

「宝雛」の頭(かしら)

ほとんど口をきくこともなく、朝から夕方まで。
無心で彫っている間にも、
いろいろな構想が浮かんできたりして楽しい時間です。

いい景色!

家に帰るとこんな光景が。
梅雨入りしたとは思えない爽やかな空気に癒されます。

ところでおもしろいもので、
今日は朝から晩までひたすら話し続ける一日。
あまりにもメリハリあり過ぎて自分でも笑えます。

続「割る」

別角度!

この前書いた「粗彫り」途中の「割る」工程。
これは別角度から撮ったものですが・・・

足の裏の「穴」

こちらは足の裏。
人形が完成してからも内部に空気を循環させ、
湿気による「ヒビ」を防ぐために開けられている「穴」。
これも長い経験から生まれた、
欠かすことのできない「工夫」のひとつです。

「割る」

この前「次の機会に必ず・・・」と書いた、
粗彫り途中に胴体を割って、内部を刳り貫いた状態の写真・・・

割りました!

撮りました!
足の裏にも穴を開け、
「完成してからも中に空気が循環する」ようにしてあります。
貼り合わせる前に内側にサインを入れるのですが・・・
これは今回は非公開(!)にしておきます。

素晴らしい場所!

話は変わって先日、
父の作品数点を「とある場所」に展示させていただきました。
いつ行っても手入れの行き届いた素晴らしい空間、最高の設え。
関係各位には心から感謝いたします。

「貼り合わせ」

この前「ひと息ついた」なんて書きましたが、
実際は「ひと息ついた」感覚はあまり無く、
次の目標に向けての制作に追われています。
完全に忘れていた「ちびたま日記」更新のネタ作りにあわてて写真撮影・・・

「貼り合わせ」てます

これは「粗彫り」途中で胴体を割り、
内部を刳り貫いて貼り合わせたところ。
刳り貫いた状態の写真が無いのは・・・?
次の機会に必ずアップします!

「裂地」いろいろ

彫るのも大事ですが、衣装も大事。
いろいろ裂地を組み合わせて「ああでもない」「こうでもない」と、
取り合わせを考えるのも楽しい時間です。

「粗彫り」

虎屋ギャラリーでの展覧会を終え、二条城の大仕事を終え、
京都LCの文化講演会を終え、同志社女子大学の授業も軌道に乗り・・・と、
ようやくひと息ついたところですが、やはり一番大事なのは作品制作。
次の目標に向け、基本の工程「粗彫り」を進めています。

笑った顔

この「粗彫り」、学生の頃から20年以上続けている大事な工程・・・

引き締まった顔

私にはめずらしく、仕事の途中に作品2点を撮影してみました。
微妙な違いがおわかりいただけるでしょうか?

制作工程については「御所人形の制作法」をご覧ください。