大事な「上彫り」

いよいよ8月に入りました。
秋の展覧会(詳細後日)に向け、
すでに数点は「胡粉塗り」に入っているのですが、
天日に乾かしている時間を利用して「彫る」方も進めています。

「彫り」の最終段階

胡粉を塗り終えたら彫り・・・乾いた頃にまた塗り・・・と、
集中していると切り替えがむずかしい時もありますが、
違う工程をはさむことで見えてくることもあります。
この人形の場合は両手の大きさを少し調整することに・・・

抜群の安定感!

ちょっと変わったのがわかるでしょうか?
これでようやく「上彫り」が完了。
胡粉を塗ると少しだけですが厚みが出るので、
その分を考慮して進めていくのがポイントです(笑)

「パワーグリップ」

話は変わりますが、
東急ハンズでお試し購入した彫刻刀「パワーグリップ」。
商品名に釣られたのですが(笑)抜群の切れ味で驚きました!

詳しい制作法については「御所人形の制作法」をお読みください。

祇園祭と伊東家

早いもので今年も半分が過ぎ7月に入りました。
明日は五節句のひとつでもある「七夕」ですが、
全国各地で豪雨被害のニュースが伝えられ、
気候の変化を感じずにはいられません。

10年前の写真!

ところで7月といえば京都はやはり「祇園祭」。
1日から各鉾町では様々な神事や儀式が執り行われています。

「鉾飾り」一式

これまでにも書いていますが、
伊東家にとっても縁が深いこの祇園祭。
祇園祭に関する以前の日記をまとめてみました。
かなりの数になってしまいましたが、ぜひご覧ください。

長刀鉾「和泉小次郎親衡」像(2012/6/6)
ソフィア 京都新聞文化会議(2012/6/11)
長刀鉾「和泉小次郎親衡」像2(2012/7/1)
月鉾稚児人形「於菟麿」(2012/7/8)
小学校にて(2013/6/14)
祇園祭ときゅうり(2013/7/3)
神輿洗い(2013/7/11)
祇園祭山鉾巡行(2013/7/18)
長刀鉾「和泉小次郎親衡」の話(2016/7/12)
続・祇園祭と伊東家(2016/7/17)
長刀鉾「花天冠」修復(2017/6/21)

「粗彫り」の季節

素材である「桐」の木

何度となくお知らせしていたドキュメンタリー番組の撮影ですが、
インタビューシーンを撮り終え、今週ようやくクランクアップしました。
これから編集に入り、秋には放送予定。
放送日等が決まればまたここでお知らせします。

一刀両断!(笑)

さて本業(?)の制作の方はいよいよペースアップ。
秋の展覧会(詳細後日)に向け「彫る」工程の真っ最中です。

「上彫り」中の人形

素材である桐の木を鋸で切り出し「粗彫り」から「上彫り」へ。
基本でありながらも非常に重要な工程。
慎重かつ大胆に進めていきます!

春学期授業!

6月も下旬となり京都ではいよいよ祇園祭が気になりだす頃・・・
それはともかく今年で5年目となる同志社女子大学での春学期授業も
早いもので3分の2が過ぎました。

長いエスカレーター!

着任当初は震えながら乗っていたエスカレーターにも最近は慣れ、
今では写真を撮る余裕も・・・(笑)

満員の大教室!

女子大生の視線を前方に引き付け後方から撮影!
教室を埋めつくす265名の女子大生の迫力は・・・(笑)
オヤジギャグ連発の変な授業ですが、
京都について、人形について、
少しでも興味を持つきっかけになってくれたらうれしいです。

 

続々・テレビの撮影

ずいぶん前にここでも書いた(
伊東家の仕事を追うドキュメンタリー番組の制作。
何もご報告しないまま
かなり日が経ってしまいましたが、
まだ撮影は続いています!(笑)

準備万端!

最初の撮影から1年3か月。
いよいよ制作工程の撮影に入りました。
実はこのシーンだけでも3日がかりの長丁場・・・

撮影中!

ただ、この制作工程の撮影が終われば一段落。
あとは仕上げのインタビューを撮り、秋頃には完成予定とのこと。
放送日等が決まればまたここでお知らせします。

材料の確保

数ある人形の中でも「最高の格式」を持つとされる御所人形。
現代の美意識にも通じる「三頭身」の体形と
その透き通るような「白い肌」が人気の秘密ですが、
実はその外観上の特徴を満たすだけでは本当の御所人形とは言えません。

庄五郎(建一時)作 木彫御所人形「明」

本来、御所人形は江戸時代より「木彫法」によって制作されるものでした。
ここでも何度か書いていますが素材は「桐の木」。
最近は他の材料を用いて作られている物もあるようですが、
伊東家では江戸時代より「木彫法」による人形制作を続けています。

国産の「桐」!

ということで先日、大事な素材である「桐の木」の買い付けに某所へ。
温暖化の問題もあり国産のいいものが入手しづらい現況ですが、
この日も素晴らしい材料を確保することができました!
関係各位のご厚意に心から感謝申し上げます。