制作工程 ⑦

制作工程 ①」、「制作工程 ②」、 「制作工程 ③」、
制作工程 ④」、「制作工程 ⑤」、 「制作工程 ⑥」、から続きます。

「胡粉塗り」と「ぬぐい」を終えた人形たち。
いよいよ、もっとも緊張する「顔描き」を迎えます。

いよいよ顔描き!

制作工程 ②」でもふれましたが、
目や口の位置はすでに「上彫り」の段階で決まっており、
この「顔描き」で位置を変更することはできません。

「上彫り」の時に、その点をしっかり考慮しておかないと、
ここで 「思いっきり」 後悔することになります。

続きを読む

制作工程 ⑥

制作工程 ①」、「制作工程 ②」、 「制作工程 ③」、
制作工程 ④」、「制作工程 ⑤」、から続きます。

「磨き」と「切る」工程が終わるといよいよ「胡粉の上塗り」。
胡粉を塗る作業の最終仕上げ、大事な工程です。

上塗りを待つ人形たち

「上塗り」の胡粉は3種の配合を用いて、約10回塗り重ねます。
「地塗り」とあわせると約40回、塗り重ねていることになります。

続きを読む

制作工程 ⑤

制作工程 ①」、「制作工程 ②」、
制作工程 ③」、「制作工程 ④」、から続きます。

前回、少しふれた「磨き」ですが、
実はこれが全工程中、一番ゆううつな作業です。

ぼこぼこの表面…

約30回、塗り重ねた胡粉の層は硬く、
しかも筆目のせいで表面はぼこぼこ・・・
これをつるつるになるまで磨くのはけっこうな力仕事です。

続きを読む

制作工程 ④

制作工程 ①」、「制作工程 ②」、「制作工程 ③」、から続きます。

「紙貼り」が終わると、いよいよ「胡粉塗り」に入ります。

「胡粉」とは「牡蠣の貝殻の内側の白い部分を砕いて粉末にしたもの」です。
「胡粉」はニカワや水などと配合し、こなし、液状にし、何度も塗り重ね、
さらに磨くことによって、深みのある光沢が出る、大事な素材です。

胡粉作りに使用する道具

この「胡粉作り」は伊東家では「秘中の秘」。
その配合は親から子にのみ受け継がれ、書き留めることも許されません。
季節、またその年の気候によって、微妙に配合を工夫し、
今日まで続いてきました。

続きを読む

制作工程 ③

制作工程 ①」、「制作工程 ②」、から続きます。

上彫りができた人形は、このあと「胡粉塗り」に入ります。
しかしその前に、地味ですが、欠かすことのできない工程があります。
それが「紙貼り」です。

何か書いてあるのが見えますか?

貼っているのはむこうが透けて見えるほど薄く、
少し揉むだけで毛羽立つようなやわらかい紙。
桐と胡粉をなじませ、つなぐ、大事な役割をはたします。

続きを読む

制作工程 ②

制作工程 ①」 から続きます。

粗彫り後、半分に割り、中をくりぬき、3か月ほど乾燥させた木地は
もう一度貼り合わせられ、いよいよ上彫りに入っていきます。

上彫り途中の人形

ここからまだまだ細かく彫っていきます。
このあと塗り重ねていく胡粉の厚みを慎重に考慮しながらの作業です。

顔のアップ

目・鼻・口の位置はこの段階で決定され、
これ以降の工程で変更することはできません。
上彫りは作品の仕上がりを決定づける非常に重要な工程。

作品の完成まで、登山でいうと「3合目」ほどの地点です。

制作工程 ③」へ →